ビジ法2級 出題カテゴリ①

ビジネス実務法務検定2級(ビジ法2級)の勉強を検討されている方に向けて、受験範囲の紹介をしたいと思います。

カテゴリ#1 取引を行う主体 (ボリューム21%、難易度★★★★ )

・株式会社の機関

必要機関としての株主総会や取締役会、そして任意機関としての取締役会、会計参与、監査役(会)、監査等委員会、指名委員会等について勉強します。

株式会社には大きくわけて3つの種類があります。

(1)監査役会設置会社、(2)指名委員会等設置会社、(3)監査等委員会設置会社

監査役会設置会社は取締役会の設置義務があるとか、指名委員会等設置会社は執行役の設置義務があるとか、監査等委員会設置会社は監査役を設置することはできない、とか会社法で規定されている株式会社の機関設計について勉強します。

複雑ですが、個人的にはとても勉強になった部分。自分の勤務している会社に置き換えて考えると頭に入り易かったです。

・株式会社の種類

公開会社、大会社の定義など。

会社法では公開会社=(証券市場への)上場会社ではない、など幾つか覚えるべきポイントがあります。

・株式会社の設立

定款の作成と認証、設立形態(募集・発起)、登記など会社設立までの流れ。定款の記載事項(絶対的、相対的、任意的)について勉強します。

自分の会社の定款を見たことがなかったのですが、勉強になりました。

・株主会社設立に関する責任

資本充実責任、任務懈怠責任など取締役が負う責任について学習します。言葉は難しいですが、内容は難しくありません。

・株主の権利・義務

自益権と共益権(単独株主権、少数株主権)など。

自分でも株式投資をやるので、ここらへんは殆ど知っている内容でした。

・種類株式

優先株、劣後株、議決権制限株式、譲渡制限株式、取得条項付株式など。

企業への出資に際して契約担当をしたことがあるので、だいたい分かる内容でした。

・株主総会

株主の議決権行使方法、総会の招集手続き、株主提案、総会決議事項(普通決議、特別決議、特殊決議)

これも株式投資をやる人であれば、毎年株主総会通知が届いたりするので、かなりとっつき易い内容だと思います。私もそうでした。

・株式会社における業務執行者

株主会社における各機関について勉強します。どの機関がどんな機能と権限を持って設定されるのか、お互いの関係性に注目して勉強しました。

  • 取締役の選任・機能・責任(競業避止義務、利益相反取引、株主代表訴訟)
  • 取締役会の設置、決議事項(一般的法的決議事項、個別的専属事項)、招集手続き、運営
  • 代表取締役の設置、権限
  • 会計参与の設置、権限
  • 監査役の設置、権限、監査の種類(会計・業務)
  • 監査役会の設置、権限、
  • 会計監査人の設置、権限
  • 指名委員会等設置会社の機関構成、各委員会(指名・監査・報酬)の役割、(代表)執行役の設置
  • 監査等委員会設置会社の機関構成

・剰余金の配当

配当手続、違法配当など。株をやる人であれば問題なく理解できる内容。

・企業結合

企業買収(株式取得、事業譲渡)、業務提携、合併、会社分割、親子会社と規制(株式交換、株式移転)などいわゆる広義のM&Aについて勉強します。

個人的には、仕事でもこのような買収・提携業務の支援を行うことが多いのでとても興味を持って取り組めた部分。(逆にもう少し深堀りして勉強したかった。)

・会社の資金調達

募集株の発行(PO)、株主割当、による株式発行、新株予約権と社債など。企業の資金調達手段には、いわゆるデッドファイナンシングとエクイティファイナンシングがありますよ、という内容。

・会社の解散・清算

会社の解散や清算は普通の会社人生では経験しないであろう事象ですが、解散や清算の手続きを勉強できたのは面白かった。(へぇ~そうなんだ、という内容が多かった。)

以上です。次回はカテゴリ2以降について紹介したいと思います。

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