ビジ法2級 出題カテゴリ②

ビジネス実務法務検定2級(ビジ法2級)の勉強を検討されている方に向けて、受験範囲の紹介をしたいと思います。

出題カテゴリ#2 会社取引の法務 (ボリューム11%、難易度★★★ )

・ファイナンスリース契約 仕組と契約締結までの取引の流れ

ファイナンスリース契約の契約当事者(サプライヤー、リース会社、ユーザー)の役割と、契約締結までの流れを学習します。出題頻度としては低い模様。

・請負契約と寄託契約

請負契約の当事者(請負人、注文者)の義務、寄託契約(モノを保管する契約)にかかる法律関係を学習します。寄託契約の代表として倉庫寄託契約を扱うので、内容としては分かり易いです。

・業務提携契約

業務提携には、業務に関する提携(契約法的提携)と会社組織そのものの変動をもたらす提携(組織法的提携)があるそうです。

組織法的提携の代表である民法上の組合、株式会社、合同会社、有限責任事業組合の構成員の責任・利益分配などについて整理されているので分かり易かった。

今後、ビジネスパートナーとの合弁事業の検討をする際に役立ちそうな内容だと思った。

・電子商取引 法的問題と消費者の保護

一般論なので難しくない。

・不法行為による損害賠償 不法行為の成立要件、損害賠償の範囲と額の算定

不法行為という法律用語を理解するのに少し手間取った。不法行為はビジ法2級を通じてよく出題されるため、不法行為の要件などはしっかり学習しておきたい。

・製造物責任法

いわゆるPL法ですね。メーカーで勤務されている方にはおなじみの内容だと思います。製造業者の範囲と製造物責任の対象となる損害について勉強します。

出題カテゴリ#3 会社財産の管理・活用と法律 (ボリューム12%、難易度★★★ )

・会社の流動資産

金銭消費寄託契約と金銭消費貸借契約、つまりお金の貸し借りに関する契約について学習します。

・会社の固定資産

不動産の登記など、不動産取引の安全性を確保するための権利関係を勉強します。不動産は正直苦手な分野です・・・。

・知的財産の保護

特許権、実用新案権、著作権、意匠権、商標権にかかる保護の対象や手続きについて勉強。ビジ法2級でもほぼ必ず数問は出題される重要な部分。

IPについて今まで網羅的に勉強する機会がなかったので個人的にはとても勉強になった。覚える範囲も多いが、今後の会社人生において知っていて無駄ではない内容ばかりだと思う。

出題カテゴリ#4 債権の管理と回収 (ボリューム19%、難易度★★★★ )

・物的債権担保

不動産の抵当権と執行手続など。カテゴリ4はいかにして債権を回収・管理していくかというトピック。正直、まったく興味のない部分だったので勉強が1番辛かった部分でした・・。

・人的債権担保

保証債務や連帯債務などヒトに対する担保について学習。

改めて、連帯保証人になるリスクを理解できた。

・緊急時の債権回収

債権相殺、詐害行為取消権、強制的回収など債権者の協力を得られない場合の債権回収の方法を学習。

取引先が優良企業であればこのようなことはほとんど起こらないとは思いますが、内容としては知っていて損はない分野。

・債務者の倒産に対応するための法的手続き

再建型法的整理である民事再生と会社更生、清算型法的整理である破産に関する手続きの概要を勉強。民事再生と会社更生って何が違うの?という疑問が解けた。

ニュースでも最近スカイマークの民事再生などがあり、身近な内容として興味深く勉強できた。企業結合と並んで、個人的には面白かったトピックのベスト3に入る。

以上です。次回はカテゴリ5以降について紹介したいと思います。

アンケートモニター登録

当記事がお役に立ちましたらシェアして頂ければ嬉しいです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

気軽にフォローしてくださいね。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。